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今日は、
ピッツバーグから、ボストンへ移動。

今日から、ボストンで
2週間の滞在が始まります。

ホテルのバスルームの鏡の前に、
なぜかリモコン・・?

よく見れば、「ミラーTV」の文字。
スイッチオンで、鏡の中にテレビが映りました。

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今日は、MCGのイベント「JAZZ is Life/
Improvisation, Creativity, Collaboration:
Fueling Innovation in the 21st Century」
で、
田坂さんが講演されました。

田坂さんの講演タイトルは、

The importance of Joy
in
the Post-Knowledge Society

詩人スタイルで滔々と
日本の思想を語る田坂さんの講演に、
多くの聴衆の方々が、
声を出して相づちを打ってしまうほど
引き込まれていたのが印象的でした。

「JAZZ is Life」のプログラムは、
昨年にニューヨークで行ったものの再演で、
アラン・ウェバー氏による進行のもと、
ダニエル・ピンク氏とアランの対談、

そして、二人のグラミー賞ホルダーの
アンソニーブラウン氏とマーティン・アシュビー
の演奏と鼎談。

最後に田坂さんの講演という、
とてもユニークなプログラムです。

全てを通して伝わってくるのは、
言葉を超えた感性の世界の存在です。

この新しい試みは、
ニューヨーク、ピッツバーグで終わること無く、
世界各地で再演していってほしいと思います。

講演の後には、
アンソニー・ブラウン・オーケストラのステージと
アレキサンダー・モンティのステージがありました。

計算された頭脳派の曲を奏でる
ブラウン・オーケストラに対して、
モンティの演奏は、まさに感性そのもの。
体中がリズム。
そして、
はじけ飛びそうなリズムを奏でた後に
しっとりと奏でられた「TRUST」に、
涙があふれそうになりました。

一流の人たちの語りと演奏に包まれた
本当に幸せな一日でした。

今日は、ニューヨークからピッツバーグに移動し、
明日の田坂さんの講演の事前打ち合わせのために、
MCG(Manchester Craftsmen’s Guild)へ。

あのジャズのレーベルでもあるMCGには、
ビル・スティックランド氏が作った
子供たちのための職業訓練施設がある。

陶芸や写真、料理、音楽、CG
そして化学など、
低所得者層の子供たちが、
無料で様々な職業訓練を受けることが
できる施設で、
併設されているホールでの
ジャズのコンサートの収益や
国からの補助、そして
様々な企業からの支援によって、
運営されている。

まぶしいほどに光が差し込む学校の中は、
芸術作品と緑であふれていて、
至る所に、暖かい幸せの空気が流れていた。

陶芸室では、スピーカーから小さな音量で、
ヒップホップが流れ、高校生くらいの子供たちが、
それぞれに、作品作りに励んでいた。

一人の男の子が恥ずかしそうに
見せてくれた作品は、
陶芸の「ワッフル」。

小さな丸いワッフルの上に
バターとシロップがとろけていて・・
まるで本物のような、暖かさを持っていた。
(写真を撮らせてもらえば良かった・・)

感性から始まる教育の可能性を
目の当たりにした午後でした。

今日は、米国で管理職をしている
日本人の方々とランチをしました。

「最近の日本の学生の就職状況は、
 売り手市場なんですよ」

と私が言ったら、
IT担当の役員の方が、

「それは、長く続きませんよ・・」

とポツリ。

その会社のIT部門の人材は、
中国人とインド人と東欧の人が大半だとか。

もはや米国人の採用も減り、
実力と給料を考えると、結果的に、
上の3つの地域の人たちが
中心になるのだそうだ。

また、現地の経営を見ている責任者の方は、

「今は、日本法人でも、
 商社や金融以外の会社の多くは、
 米国に日本人を派遣しなくなりました。

 日本人よりお金がかからなくて、
 優秀な人はいっぱいいますし・・」

とおっしゃった。

また、ある管理職の方は、

「ここにいると、人材市場も
 グローバル化していることを痛感します」

とおっしゃる。

そして、
「日本ってつくづく特殊ですよ」
と、みなさん。

もちろん、ここNYも特殊だと思うけど、
背筋が寒くなる気がしたのも事実。

この問題は根が深いし、
一気に解決する訳でもない。

でも、できるところから取り組みたい。

さて、何ができるか。
この出張中の一つの課題でもあると思う。

今日の夜は、
私がボードメンバーをしている
Operation HOPEの会長、
ジョン・ホープ・ブライアント氏の
講演が、ハーレムでありました。

夜のハーレムに出かけるのは、
ちょっと不安で、NY在住の方に、
ご一緒してもらいました。

もちろん、聴衆はみんな黒人。
ハーレムに住む人たち。

ジョンもまた黒人だけれど、
お父さんが事業に取り組んだことで、
比較的豊かな生活を手に入れた。

キャピタリズムの時代に入り、
肌の色や国は関係ない。
誰にだって、希望を持って
人生を歩むチャンスがあると
ジョンは熱く語りました。

良い人生とは、
高校を卒業し、大学を卒業し、結婚し、離婚しないこと。
とジョンは言います。

日本では当たり前に感じるけど、
黒人社会では、貧困によって、
高校や大学を中退したり、離婚したりして、
人生が狂っていくのだと言います。

貧困の凄まじさを感じます・・。

最後の質疑応答の中で、
我々が地域の人を助けるのではない。
我々は動機を提供しているだけ。

地域の人を助けるのは、地域の人だ。

だから、一人ひとりが、
HOPE Centerにくる時間を
1時間だけ我々に時間をくれれば、
きっと地域は変わる。

全米の人が、1時間ずつ時間をくれれば、
全米が変わる。

と語る姿は、
会場の人の心を一つにしました・・。

日本では体験することのない
黒人差別の問題をハーレムの人々と共に考える
とても貴重な夜となりました・・。

帰りにタクシーを乗ろうと思ったら、
ハーレムには、イエローキャブは、
全然走っていない・・・。

HOPEの人が、
口笛を吹いて止めてくれたのは、
黒いリムジン・・。メーター無し。

「ミッドタウンまで20ドル」
悪くない・・。

ちょっとドキドキでしたが、
イエローキャブの運転手より
ずっと親切で良い人でした。

ホテルの部屋に届く
USA Todayを手にしてびっくり。
去年より小さくなっている。

去年までは日本の新聞と
同じくらいの大きさだったのに、
タブロイド紙の大きさに。。

でもこれが意外に読みやすい。

いつも日経新聞を二つに追って読むのは
何となく嫌だナ・・と思ってたし、
この大きさなら、折らずに読めて便利。

そんな今日の一面に、
米国の住宅販売が減少から増加に転じた
と報じられていました。

住宅価格が下がったことが
功を奏したとのこと。

住宅金利も下がっているようで、
魅力が増したなんて書かれていて、

記事全体の調子は、明るくて、
底打ち感を感じさせる内容でした。

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昨日から、ニューヨークに来ています。
いつものホテルに泊まって・・
いつもの景色。

今日は、
NYダウが200ドル近く上昇して、
ランチをご一緒した米国人は、

「このまま老後資金は
 どうなってしまうか心配していたけど
 これで一安心だ」

とおっしゃっていました・・。

金融とは全く関係ない仕事を
している人だったけど、

老後のための資産運用に
投資を取り入れている国の人は、
やっぱり
株式市場の行方は気になるようです。

彼と、ひとしきり、
アメリカの景気や政治の話をして、
思ったことは、

投資によって不安になるのは
辛いけれど、

多くの人が
社会の変化に敏感になれるのは、
きっと国全体としては、
プラスに働くんじゃないか
ということでした。