BLOG

ルワンダと聞いて、
多くの人が口にされるのが
「ホテル・ルワンダ」。

1994年のルワンダの大虐殺を
テーマにした映画です。

たった14年前の出来事。
1994年。

そのとき、ルワンダでは、
たった100日間に、
約100万人の人が殺されました。

それは突然のようで、突然ではなく・・
1950年代から続いていた民族間の対立が
爆発したという感じなのでしょうか。

ルワンダで、その虐殺の歴史を
伝える博物館に足を運びました。

奇麗な中庭の脇には、
白くて大きなコンクリートの土台のようなものが
延々と続きます。
それぞれの台の下には、
何十という遺体が埋蔵されているとのこと。

まだ、埋蔵されている人は幸せなのかもしれない。
それは、博物館の中に入ってから思った。

博物館は、写真と解説が中心の展示。

当時の大統領の暗殺事件をきっかけに、
ツチ族の全滅を呼びかけたフツ族。

それまで職場でも学校でも、
そして隣人としても一緒に暮らしていた
フツ族とツチ族がその日を境に命を奪いあう関係になった。

ツチ族を殺さなければ、自分が殺される。

そんな圧力の中、ツチ族の人たちは、
今まで共に暮らして来たはずのツチ族の知人を殺した。
それは、とても残酷で、
連日ラジオでは、殺人の仕方が放送され、
すぐに殺さず、苦しめるように指示されたという。

博物館で働く人は、ボランティアの人たちは、
その虐殺の際の孤児たちが中心。

虐殺によって、多くの子供たちが孤児になった。
でも、孤児になっただけでも幸せで、
多くの子供たちは殺されたのだそうだ。

展示物を見ていると、ボランティアの人たちが
代わる代わるやって来ては、説明してくれる。

そのうちの一人の人と親しくなった。
彼は、当時13歳だったという。
そして、彼のお父さんは、今、刑務所にいるそうだ。

今は、コンピュータ関係の会社で
働いているという彼と帰りの車の中でずっと話しをした。

たった14年前の出来事。
はっきりとあのときのことを覚えているという彼。
互いに憎しみ合っても不思議でない人たちが
今、一緒にルワンダの再建に取り組む。

なぜ、そんなことができるのか。
憎しみは?恨みは?

「そんな気持ちよりも、
 僕たちは、二度とあんな世の中は嫌なんだ。
 昔の互いに仲良かった時代に戻りたいんだ」

彼は力強く答えてくれた。

辛い歴史。
虐殺がなかったら、
今頃ルワンダはどうなってたんだろう。

「辛い過去だけど、虐殺があったから今がある。
今、平和に、そして、みんなで力を合わせて発展できるのは
虐殺があったからかもしれない。
だから、二度とあんなことが起きないようにと、誰もが願って
毎日生きることができてるんだ」

私は、言葉を発せなかった。

なぜ、こんなことが起きてしまったんだろう。
私の疑問は高まるばかり。

その背景には、ルワンダの植民地としての歴史がある。

先進国の一員として、新興国に支援を・・
そんな気持ちで今回訪問したルワンダで・・・
先進国のエゴを見た気がする。

明日は、虐殺を引き起こした先進国の影と
ルワンダの復興について、書いてみようと思う。